トインビー随想

トインビー博士について様々な話題を語ります

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「哲学的同時代性」文明比較研究の根拠 (1)

前稿で、第一次世界大戦が勃発した1914年の夏、トインビー博士が感じた「これは、古代ギリシャで、ペロポネソス戦争の勃発に感じたツキディデスの思いと同じである」という認識がトインビー史学の出発点であることを書きました。そしてこの事実を表現して「…

トインビー博士の文明研究の出発点    「ツキディデス体験」

トインビー博士が、全世界・全時代(5000年前から現代まで)の歴史研究を「文明」の比較によって、始めることを決意することになった原体験が、いわゆる「ツキディデス体験」です。 1914年の第一次世界大戦勃発のとき、オックスフォード大学古典学科のチュー…

「文明」と「高等宗教」

Startmg from my own taking-off point, I arrived at different findings from Spengler’s and Bagby's over some points of detail. Instead of thinking that a higher religion always originated inside some single civilization, I thought that it …

トインビー博士と創価学会 マクニールの見解

トインビー博士と創価学会の関係。特にトインビー博士と池田大作先生との対談の実現は、日本をはじめとして全世界に広がりつつあった創価学会のメンバーにとっては大きな感動を持って迎えられ、世界宗教をめざす自らの行動への強い励ましとなりました。この…