トインビー随想

トインビー博士について様々な話題を語ります

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

トインビー博士と創価学会

11月18日に象徴される創価学会の歴史は、そのままトインビー博士と創価学会の関わりの根幹になる事象となります。トインビー博士の歴史観、文明観、宗教観、さらに未来に向かっての展望と密接に関係しています。敢えて言えば、トインビー博士の歴史観は「日…

「歴史」に向き合うこと

今日は11月18日、創価学会の創立記念日です。この日を創立記念日とする淵源は、初代牧口常三郎会長と第二代戸田城聖会長の二人きりの師弟の語らいにあります。当時戸田は、師である牧口の生涯の願望であった自らの実践に基づく教育に関する考察を体系化し書…

「文明」について 3

トインビー博士の「歴史の研究」と、ハンチントン教授の「文明の衝突」の共通点は、「文明」という単位を用いて、全世界をトータルに論じているところです。もちろん、全地球上の全時代にわたる歴史を「文明」という単位からとらえて記述し論じたトインビー…

「文明」について 2  

トインビー博士が、20世紀後半の段階で、現在の地球上に存在する生きた「文明」として提示された「文明」は、まず西欧キリスト教を基盤とする「西欧文明」、ロシア正教を基盤とする「ロシア文明」、イスラム教を基盤とする「イスラム文明」、ヒンズー教を基盤と…

「文明」について

トインビー博士の世界史において、概念装置というよりも「歴史」を理解する上での「理解可能な歴史の範囲」として登場するのが「文明」です。きわめて経験論的で、一見あいまいに見えるこの『定義』には、数多くの批判が集中しました。 「科学的」な論理の組み…

「文明」「宗教」「世界史」

トインビー博士の史観の根幹は、全人類の全時代にわたる歴史を、この地球上の全世界にわたって、もれなく扱っている点にあります。 全時代といっても人類がこの地球上に登場する約300万年前からではなく、いわゆる「歴史時代」と呼ばれる約5000年前の「文明」誕…

トインビー随想

トインビー博士について、折々の感想を綴ります。 大著「歴史の研究」で著名なイギリスの歴史家トインビー博士。2019年の本年、21世紀もすでに19年が経過しました。「20世紀最大の歴史家」と評されるトインビー博士が、86歳で逝去された1975年からすでに45年…